牛乳って体にいいの?悪いと言われる理由はなに?

牛乳って体にいいの?悪いと言われる理由はなに?

【牛乳は善か否か】
先日、ガールズちゃんねるという掲示板でこのようなトピックを見かけました。
牛乳は結局体に良いのか、悪いのかというもの。
良い派の意見がほとんどではありましたが、なかには「白い食べ物は体に悪い」という意見を持っている人もいるようです。
牛乳はどんな成分が含まれ、どのような効果が期待できるのか、摂取目安量とともに見ていきましょう。

牛乳に含まれる栄養素ってどんなもの?

たんぱく質

たんぱく質は、肉や魚、卵、乳製品、大豆製品に多く含まれています。ヒトの体を作るための重要な栄養素で、肌や髪、臓器、血液、ホルモン、酵素などの材料になります。

カルシウム

牛乳といえばカルシウムと考える人がほとんどで、そのくらい牛乳=カルシウム源のイメージは強いものです。骨を強くする働きがあり、子供の成長や骨粗しょう症予防には欠かせない栄養素といえます。

脂質

牛乳は体に良いからといっても摂りすぎてはいけません。その理由は脂質が多く含まれているから。どんな食品にもいえることではありますが、摂りすぎると肥満の原因になります。

リン

リンはカルシウムとともに骨や歯を作る大切な栄養素です。しかし、ミネラル成分は互いに吸収を阻害し合う性質があるので気をつけましょう。牛乳はミネラルバランスが良く、カルシウムが効率良く摂取できるといわれていますが、加工品にはリンが多く含まれています。牛乳だけではなく、他の食品とのバランスを見ることが大切です。

ズバリ、牛乳は体に良いのか?

結論からいうと、牛乳は体には良い食品です。ただし「飲みすぎないこと」という条件つきです。
牛乳の摂取目安量は、厚生労働省と農林水産省が共同で策定した食事バランスガイドによると1日あたり200ccほど。スライスチーズやヨーグルトを摂取する場合はこの量よりも少なめに調整する必要があります。

この目安量は、乳製品をカルシウムの補給源として考えたカルシウム相当量200mgに値します。成人1日あたりのカルシウム摂取量は700mg弱ですので、他の食品からもカルシウムを摂取する必要があります。あくまでバランス良く色々な食品を摂るというのが体にとっては一番良い食べ方といえるでしょう。

なぜ牛乳は悪といわれるの?

女性ホルモンが混ざっているから?

効率良く搾乳をするために、乳牛を常に妊娠させ続けているという説があります。女性ホルモンには確かに乳がんのリスクを高めるという問題点が指摘されてはいますが、実際に牛乳にはどのくらい女性ホルモンが移行しているのか、その量がヒトにどのような影響があるのかというのは不明です。

一般社団法人 Jミルクによると、市販の牛乳にはわずかな量の女性ホルモンが含まれている可能性はあるが、全く気にするレベルではないと判断されています。牛乳を飲むことで子供の初経が早まる、乳房が大きくなるという問題は起こらないようなので安心しましょう。

薬品が混ざっている?

乳牛の健康を維持するために、飼育中に抗生物質や抗菌剤が使用されることがあるようです。人にも当てはまりますが、病気になった時に薬を飲むというのはごく自然なことでしょう。むしろ、病気をそのままにしている状態の牛からとれた牛乳の方が危険のような気もします。

牛乳の成分規格は乳及び乳製品の成分規格等に関する省令や食品衛生法によって決められ、安全に飲むことができるように法が整備されています。少なくともスーパーなどで買うことができる牛乳は、体に悪い物質が残留しているということはありません。

逆に骨粗鬆症になる?

牛乳は骨粗鬆症予防に良いともいわれながら、悪いといわれることもあります。この理由はリンの含有量が多いからとのことですが、カルシウムとリンの理想的な比率は0.5〜2.0。牛乳はCa/P=1.12なので適正範囲内であり、カルシウムの吸収率は40%と他の食品に比べて高い値となっています。

このことからも、牛乳は骨粗しょう症の原因となるというわけではなく、骨粗しょう症予防には最適な食品と考えられます。

まとめ

牛乳は体に良くないといわれることもありますが、理由を考えるとこれはどの食品にもいえることです。

牛乳だけを見るのではなく、他の食品とのバランスや過剰摂取をしないように気をつけていれば、健康管理に役立つ優秀な食品ということができるでしょう。

1日1杯までの適量を守ること、他の食品とのバランスを考えながらとることに気を付けて、上手に牛乳をとり入れてくださいね。

参照リンク

一般社団法人  Jミルク
http://www.j-milk.jp/sp/kenko/kenko/8d863s000000oxdq.html

公益財団法人  骨粗しょう症財団
http://www.jpof.or.jp/faq/faqprevention/

栄養カウンセリングOlive代表。管理栄養士です。

病院勤務を経て独立。健康系の記事の執筆を中心に活動しています。

All About食事ダイエットガイドとしても活動中。